ペラペラの自尊感情

言葉のリハビリ帳

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ

ジョバンニはどうしてかおるという女の子に対して嫉妬をしたのかと思った。そしてジョバンニが手にしていた特別な切符は一体なんなんだろう。読むのは2回目だけれど、この作品を読むとなんだか心臓が痛くなる。

 

切符をなくさないでいれば、いつかしあわせを掴むことができるのかな。

 

町の灯は 、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのようにともり 、子供らの歌う声や口笛 、きれぎれの叫び声もかすかに聞こえて来るのでした 。 

 

いきなり眼の前が 、ぱっと明るくなって 、まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて 、そらじゅうに沈めたというぐあい 、またダイアモンド会社で 、ねだんがやすくならないために 、わざと穫れないふりをして 、かくしておいた金剛石を 、誰かがいきなりひっくりかえして 、ばらまいたというふうに 、眼の前がさあっと明るくなって 、ジョバンニは 、思わず何べんも眼をこすってしまいました 。

 

「カムパネルラ 、また僕たち二人きりになったねえ 、どこまでもどこまでもいっしょに行こう 。僕はもう 、あのさそりのように 、ほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」

 

「さあ、切符をしっかり持っておいで。お前はもう夢の鉄道の中でなしにほんとうの世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐに歩いて行かなければいけない。天の川のなかでたった一つの、ほんとうのその切符を決しておまえはなくしてはいけない」

言葉を紡ぐことはこんなにも難しい

文体が安定しなくなったのは、大学に入ってから。文体というか、文章が安定しなくなった。書くことが怖くなっている。実際、このブログの文章も、ですます調だったりである調だったり、ブレにブレている

 

小学生の頃から文章を書くのは好きだったし、得意だった。感想文なんてお手の物だったし誰よりも早く書いて提出していた。内容まで素晴らしい、とまではいかなかったけれど、平均以上のことは書いていたと思う。ブログを書いたり、創作をしたり、文章を書くことで自分を癒してきた人間だった。それは中学、高校とあまり変わらなかった。

 

けれど、大学に入ってから、なぜか書けなくなってしまった。初めは講義の感想から。書けない。今まで感想文を求められて書けないことなんてなかった。それなのに手が動かない、頭がこんがらがって文章化できない。そんなことがだんだん増えていった。ブログも書けない。創作もアイデアはあるのに文章化できない。最近は友人に送るLINEだって難儀している。文章を書くのが怖い、自分がきちんとした文章を書けている自信がない。言語化できない。もともと得意ではなかった、人と話すことにもその影響は出ている気がする。人への言葉のかけかたがわからない。自分の気持ちをうまく言葉に乗せられない。

 

言葉を研究する学問をしているのに、本当に情けなくなる。自分は国語ができるし、好きだからという理由で文学部に来たけれど、間違いだったのかな。うまく言葉を操れる人を見るたびに泣きたくなるような気持ちに襲われる。

 

こんな風に支離滅裂な文章を書き続けていれば少しはこの状況も改善されるのかな、とブログを始めた次第です。文章スランプ、みたいなものに陥った方がいらっしゃれば、どうかアドバイスをください。

梶井基次郎の「檸檬」を読んだ

 高校の時に初めて読んだ。一番仲が良かった理系文学男子が本を貸してくれたのだ。二人の間で「檸檬」ブームが起きた。というのも、「檸檬」を読んだ次の日、彼は体調を崩した。その本を借りて読んだわたしも翌日体調を崩したからである。いや、単に二人とも体が弱かったんだろうと言われればそれまでだけど、その本に魔力でも宿ってる気がして怖いような楽しいような気持ちになった。

 

数日後彼はなぜか果物屋でレモンを買ってきて、図書室に置いていった。わたしはその辺の本を重ねて、その上にレモンを置いた。結局そのレモンの行方は分からなくなってしまったけど。

 

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京都の大学に来て、三年目。もう一度読み直した。やっぱりよくわからないけれど、この話を読むたびに胃がきゅっとつかまれるような気持ちになる。今度また丸善に行ってみよう。

 

私は 、できることなら京都から逃げ出して誰一人知らないような市へ行ってしまいたかった 。

そう周囲が真暗なため 、店頭に点けられた幾つもの電燈が驟雨のように浴びせかける絢爛は 、周囲の何者にも奪われることなく 、ほしいままにも美しい眺めが照らし出されているのだ 。

鎌倉に紫陽花を見に行った

鎌倉に行った。生まれて初めての一人旅、行き先は鎌倉、そして紫陽花を見ようとずっと考えていた。1日目に東京を観光して、2日目は鎌倉に行くことにした。東京の話は余裕があればまた。

 

朝起きて、ホテルの近くのプロントでモーニングプレートを食べた。美味しい。

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お腹がいっぱいになったところで、鎌倉へ向かう。新橋から東京まで出て、JRに乗り込む。ものすごいラッシュで通勤の人に邪魔だなこいつ……と思われながらなんとか横須賀線に乗り込もうとうろうろする。電車は混んでいた。母は東京の電車はみんな朝の御堂筋線みたいなもんと言ってたけどそうかもしれない。

 

1時間ほど電車に揺られる。梅雨の時期だけど快晴だった。もし雨が降ってたら地獄だっただろうな……

 

まずは北鎌倉を巡る。まずは明月院

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美しいの一言に限る。写真には残さない独特の青色がそこにはあった。まだ朝早いのにすでに人はいっぱいで、御朱印を頂く列がとんでもないことになっていた…

 

次に円覚寺へ。

 

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あまり長居はできなかったけれど。

 

次は縁切り寺でおなじみの東慶寺。日本史の教科書に出てたような気がします。

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さだまさしの歌に出てくる縁切り寺がこの寺だと言われているらしい。

 

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鎌倉に戻って少し休憩。店の名前を忘れてしまったけど地元の人とかもよくいらっしゃる喫茶店みたいです。値段も安くてよかった。

 

いざ鎌倉。(?)江ノ電に乗り込みます。

 

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まずは極楽寺に。中学の時修学旅行でここにきて、駅にあるポストに心を奪われたのでした。すこし歩いてみるとびっくり

 

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 紫陽花が至る所に咲いている……陽に当たってキラキラ輝いていた。

 

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成就院は植え替えをやっているらしくて紫陽花は見られず。残念。でも海を見ることができた。

 

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 コンビニで買ったアイスを頬張りながら、海辺で一人黄昏る21歳女子大生。

 

その後、長谷寺へ向かう。ところがどっこい、紫陽花ロード(今名付けた)が80分待ちとのこと。整理券が配られていた。いやいや!U○Jかよ(関西人はすぐこの表現をする)アトラクションかよ!平日だというのに大変な人混み。6月の鎌倉恐ろしいね。

 

仕方ないのでその辺を散策する。鎌倉文学館は開いてなくてブチギレました(またいきます) 御霊神社にも行きましたよ。

 

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一通り見終わったらちょうど80分くらい経ってた。戻って整理券を渡す。ドキドキ……

 

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語彙力が絶望的にないため表現しきれませんが、終始ため息をつくような美しさでした。80分待った価値は大いにありました。いや、わざわざ大阪から鎌倉に出てきてよかったと思える価値があります。

 

紫陽花巡りは満足したので、鎌倉に戻り小町通りでひたすら買い物をしていました。鳩サブレやら瓶ビールやら。買いすぎて腕がちぎれるかと思いました。

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最高の夏。(体が疲れてて酔いがまわって死んだ)(注ぐの下手くそすぎて泡だらけ)

 

ひとり旅、不安でしたが意外となんとかなるものだと思いました。この夏もどこかへ行けたらいいなぁ。

江戸川乱歩の「人間椅子」を読んだ

ヒェッ……という声が出そうになりました。ぞくっとしたのは電車の冷房が効きすぎてるからと信じたいです。ひんやり体験をしたい方におすすめです!(Amazonレビュー風)

 

いや怖いよこの話……江戸川乱歩ってこんな感じの作品書くのか、と勝手な偏見が改まった作品でした。椅子に座るのが怖くなってしまった……

 

結局、この椅子の話はフィクションで、作家の夫人をいっちょ驚かせるか〜!で済む話なのか、実は本当に椅子の中に潜り込んで、夫人の反応が芳しくないからフィクションを装ったのかどちらなんでしょうね。夫人は是非椅子を解体して調べて欲しい。私だったら即燃やして捨てるけど。もし今後椅子に隠れて自宅侵入!的なストーカー事件が起きたら「ふむ……犯人は「人間椅子」を体現したのか、実に面白い…」と思ってしまうかも。いや、思いませんけどね…

太宰治の「グッド・バイ」を読んだ

軽い気持ちで青空文庫のアプリを立ち上げて読んでみた。文学を語る才も経験もないが素直に面白いと思った。未完とも新聞小説とも知らなかったが、続きを読めないのはなんとも悲しい。田島がキヌ子に散々振り回された上、奥さんに別れられるところ、見たかったなぁ(詠嘆)。結局田島はキヌ子から離れられなくなるのもいい。この話を基にした創作とか演劇が多くあるらしいが納得。

 

文学部に所属しながら、近現代文学が全然読めないのだが、太宰治はまだ読みやすい。夏目漱石とかは途中で発狂する。頑張って自分。

 

全部、やめるつもりでいるんです。

もっとも、多情な奴に限って奇妙にいやらしいくらい道徳におびえて、そこがまた、女に好かれる所以でもあるのだがね。

2017年6月 あなたとお酒が飲みたかった


チョコミント口にするたび好きになるあなたに会えるわけないのにね

学ランのボタンを全部留めて笑うあなたとお酒が飲みたかった

冷蔵庫覗き込んでは満ち足りるぼくの願いは叶わなかった

敬語とはきみと私を分かつもの またメールするよおやすみなさい

 

約2年間音信不通だった、高校時代の大切な人と連絡が取れるようになりました。お酒を飲みにいけたらいいな。7月はもっと詠もう(毎月言ってる)