ペラペラの自尊感情

言葉のリハビリ帳

宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を読んだ

ジョバンニはどうしてかおるという女の子に対して嫉妬をしたのかと思った。そしてジョバンニが手にしていた特別な切符は一体なんなんだろう。読むのは2回目だけれど、この作品を読むとなんだか心臓が痛くなる。

 

切符をなくさないでいれば、いつかしあわせを掴むことができるのかな。

 

町の灯は 、暗の中をまるで海の底のお宮のけしきのようにともり 、子供らの歌う声や口笛 、きれぎれの叫び声もかすかに聞こえて来るのでした 。 

 

いきなり眼の前が 、ぱっと明るくなって 、まるで億万の蛍烏賊の火を一ぺんに化石させて 、そらじゅうに沈めたというぐあい 、またダイアモンド会社で 、ねだんがやすくならないために 、わざと穫れないふりをして 、かくしておいた金剛石を 、誰かがいきなりひっくりかえして 、ばらまいたというふうに 、眼の前がさあっと明るくなって 、ジョバンニは 、思わず何べんも眼をこすってしまいました 。

 

「カムパネルラ 、また僕たち二人きりになったねえ 、どこまでもどこまでもいっしょに行こう 。僕はもう 、あのさそりのように 、ほんとうにみんなの幸のためならば僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない」

 

「さあ、切符をしっかり持っておいで。お前はもう夢の鉄道の中でなしにほんとうの世界の火やはげしい波の中を大股にまっすぐに歩いて行かなければいけない。天の川のなかでたった一つの、ほんとうのその切符を決しておまえはなくしてはいけない」